うつらんインタビュアーの おのがわ です!
本日ランチをご一緒するのはこのお方。
大塚訓平さん(43)
今回は宇都宮市簗瀬町の「PIZZA HACHI」さんでお話を伺いました。
“あなた” について
産まれた時の体重:3370g
すきだった給食:揚げパン
どこ中?:星中
お仕事:株式会社オーリアルで不動産業とケア事業。NPO法人アクセシブル・ラボでアクセシビリティに関するアドバイスとコンサルティング業務。
趣味:家族と旅行
すきな有名人:後藤新平・安室奈美恵
“あなた” と “宇都宮”
普段、宇都宮でよくランチはされますか?
そうですね、そこまではないんです、自宅と会社が繋がっているので自宅で妻と一緒に食べることが多いです。予定があって外にいるときはありますけど、基本は自宅でたまにお店でランチをする感じです。
(おのがわ)そうなんですね。大塚さんは料理されるんですか?
妻がつくってくれます。ぼくは今はしないです、ほぼほぼしない。でも蕎麦はたまにつくる(笑)。蕎麦を茹でるだけだからあれですけど。蕎麦は好きなのでそれこそ休みの日に日光のお蕎麦屋さんにランチいったりしますね。車いすユーザーはお店の入り口に段差があると入りづらいんですけど、お蕎麦屋さんてなぜか段差が少なく入りやすいところが多いんですよね。入り口も引き戸のところが多いのでそれも車いすで入りやすいんですよ。
(お)奥さまがつくってくれるんですね、素敵です。蕎麦、ぼくもすきです、いいですよねお蕎麦。そして、やはり開き戸より引き戸の方が入りやすいんですね。
妻にはいつも感謝してます。そうそう、手前に開くドアだとドアをよけないといけないので一回下がらないといけないんですよ、ドアを抑えながら。
例えば、他県からゲストが来た時は宇都宮のどこを案内しますか?
王道かもしれないけど、大谷(おおや)にいって、若山農場さんに行くことが多いですかね。例えば他の地域だと鍾乳洞とかはあるかもしれないけど、大谷のような空間は他にないと思うんですよね。妻の友達が海外から遊びに来た時とかも大谷を案内しましたし、毎回案内するようにしてますね。うんうん。
(お)大谷と若山さんはぼくもいきます。やはりいいですよね。餃子をリクエストされることも多いので、その前後に餃子ツアーをしたり。
そうですね、ぼくは餃子は買ってきて自宅でふるまうことが多いです。お店がせまめなことが多いのでなかなかお店にいけないというのがあって。
(お)たしかに餃子屋さんは広々とゆったり食べるというよりはカウンターもしくは小さめのテーブルのような感じが多いかもですね。
そうですね。家で焼いても美味しいですよ!やはりお店のようにはいきませんが、色々なお店の餃子を数種類おだしするとみんな喜んでくれますね。
住まいが上戸祭なので、日光まで高速使うと30分くらいでいけちゃうんですよ。なので、普通の生活圏として日光にもよく行きます。日光そば処 たくみ庵さんは好きでよくいきます。
日光の明治の館の隣の ふじもと(カフェレストラン ふじもと)もすきでして、意外と知られていないかもしれないんですけど、実は少し前から階段の他にスロープもついてるんですよ。だからアクセスできるんです。ここのまいたけのステーキが美味しくて。
車いすユーザーの大塚さん。「ぼくはこのからだを手にしてからの方がいいことがたくさん起こっている」と話す。
“あなた” と “ランチ”
(お)今日の舞台、宇都宮は簗瀬町の「PIZZA HACHI」さん。
いただいたメニューは、LUNCHのC。
今日のお店とメニューを選んだ理由は?
ここの”ポルチーニ茸のリゾット”がすんごい美味しくて好きなんですよ。ここにきたらこれを食べる。
(お)さきほども舞茸のステーキがお好きだとおっしゃっていましたが、きのこお好きなんですね。
きのこすきですね笑 いや、ここのリゾット食べて見てくださいよ。
(お)ぜひいただきます 笑(大塚さんと同じものをいただきました)
宇都宮市内ではポルチーニ茸のリゾットが食べられるお店をあまり他に知らなくて。だからここのランチなんです。
※現在、ポルチーニ茸のリゾットは基本メニューではないそうで、追加料金にて対応可能とのことです。材料が無い時など提供が出来ないときもあるとのことです。詳しくはお店の方におききください!
好物のポルチーニ茸のリゾットを楽しむ大塚さん
思い出のランチは?
思い出ですか、宇都宮じゃないんですけどいいですか。
(お)いいですいいです。ありますか?思い出のランチ。
20代の頃、東京の中目黒に住んでいた時によく行ってた飲食店に”森のきのこのソテー”ってのがあったんですよ。
で、今はそこのビル自体がなくなっちゃって、今はEXILEさんの事務所になってるとこなんですけど。
(お)また、きのこだ 笑。LDHさんのところということですね?
そうです。元々はあそこはマンションだったんですけど、その1階に”東山 Daizen”っていうお店があって、そこのきのこのソテーがめちゃくちゃうまいんですよ。
(お)めちゃめちゃきのこ好きなんですね笑 大塚さんは、なんといいますかふわっとほのかに風味香るような味わいがきっとお好きなんですね?
そうですね、きのこは香りがすきなんだと思います。多分。で、 東京にいるときに、どこだったっけ、どこかのホテルに背伸びして行って食事をしたことがあるんですけど、そこでポルチーニ茸のリゾットを食べたことがあるんです。そのリゾットに感動したんです。だから、宇都宮でもこのPIZZA HACHIさんでポルチーニ茸のリゾットが食べられると知ったときは嬉しかったですね。しかも、あの時の思い出のよりもここの方が美味しいと思って。ポルチーニ茸はきのこの中で一番美味しいんじゃないかと思ってます。
(お)ポルチーニ茸以外もお好きなきのこはあるんですか?たとえば栃木県だと”ちたけ”とか。ちたけも香りがいいというか。
ちたけ、すきですね。あとは焼きしいたけとか。
「とちおとこ」使用のバナナスムージーを追加。
“あなた” と “バリアフリー”
バリアフリーにまつわるエピソードはなにかありますか?
そりゃあ、ありますね(笑)
かたい話しになりますが、今年2024年の4月から「障害者差別解消法」っていうのが改正されて、合理的配慮の提供が”義務化”されたんですね。
(お)合理的配慮、ですか。今年の4月からなんですね。
はい、4月の1日からです。例えば、お店が障害を理由として不当に入店を断ってはいけない。っていう形になったわけですね。互いに建設的な対話をして、利用できるようにするってことなんですけどね。
だから、そういった意味でもハード面のバリアフリー化が完全にできなくても、人の力でサポートすることで解決できることは多いです。ちょっとした声かけや手助けがあれば、意外と多くの場所が利用できるようになるんですよね。
(お)お店をバリアフリーに改修するのは大変ですけど、手助けならとりあえずすぐにできますね。
で、その上で、やっぱり毎回毎回手伝ってると腰やっちゃうし大変だなみたいな感じになったら初めてその時にハード面の改修をするっていうのもいいと思いますし。やっぱり来るか来ないかわからないものに対して、事業者さん側としては投資するのは難しいと思うんですよね。物件によってはどうしてもその傾斜角度を緩やかにすることができなくて施工できないっていう場合もあるし。
その場所その場所で必要な施工は変わってきちゃうんですけど、でも、法律もせっかく変わったわけなんで、できればそれをところをいい機会だと捉えて 「ま、うちも取り組んでみようかな。」とか、「じゃあ、簡易スロープだけでも用意してみようかな」とか。
一方で、当事者側も適切な言い方や頼み方があると思うんですよね。
なんか法律があるから何言ってもいいんだとか、そういうモンスター的なものではなくて、やっぱりこう、事前にお店さん側の方の気持ちも考えて、例えば一般的なランチタイムよりも30分くらい前にお店に着いて、「入り口の段差のところだけ、ちょっと持ち上げてもらえませんか。」と、店員さんがなるべく手が空いてる時間帯に行くようにするとか。そういった事業者さん側に対して僕ら側ができる合理的配慮もあると思うんです。いつ行っても気兼ねなく利用できるのが本来理想なんですけどね。
お店の入口にある15cmほどある段差も、ウィリー(キャスター上げ)や手すりを活用して1人でスラスラとお店にアクセスしてしまう大塚さん。すごい。
おわりに
夏の終わりに、まだ温度は十分高く30度ほどありましたが、PIZZAHACHIさんのテラス席は風が通りすずしい空間でした。
きのこずきで、家族思い。バリアフリーに対して深い考えをお持ちである、不動産業とバリアフリーコンサルティング業を営む大塚さんとランチ。楽しかったです。
大塚さん、ありがとうございました。
お店のアクセスついて
PIZZA HACHI
〒321-0933
栃木県宇都宮市簗瀬町1785−18