インタビュアーのおのがわです!
本日ランチをご一緒するのはこのお方。
毛塚 幹人 さん(33)
今回は宇都宮中心地の釜川沿い、お蕎麦屋「藪しん」さんでお話を伺いました。
あなたについて
お名前:毛塚 幹人(けづか みきと)
産まれた時の体重:わからないです
すきだった給食:揚げパンですかね!
どこ中?:宇大附属中
お仕事:前つくば市副市長、都市経営アドバイザー
趣味:まち歩き(釜川周辺散策など)
好きな有名人:二宮金次郎(二宮尊徳)
あなたと宇都宮
よく宇都宮でランチされますか?
宇都宮の中心地を流れる釜川周辺の町づくり活動をやっているので、周辺のお店でのランチすることが多かったです。やっぱり地域を知ることもすごく大切だったので。釜川周辺のお店を一軒一軒食べに行ったりしてました。
お「そうなのですね!釜川周辺は飲食店さんも多くありますよね。」
そうですね。ですが、今は活動がとても忙しいのでお店で食べられる時間はほとんどなくて、その、移動しながらササっと済ませることが多いです。
お「お忙しいですね。今日はそんな中お時間をありがとうございます。そういう忙しい時期っていうのもまたいいですよね。」
そうですね、たくさんの人に助けていただいて、おかげさまで充実して過ごすことができています。
宇都宮での思い出といえば?
そうですね、やっぱり日常それ自体が楽しい思い出だなと思っています。私は宇都宮の東側で生まれ育って、学校が中学から西側の方だったのですけど、毎日のようにこの中心市街地を東西に通り抜けながら通学をしていたので、その毎日っていうのが楽しかった思い出ですね。宇都宮って色々な地域ごとの魅力があるので、寄り道したり、毎日を満喫してました。
宇都宮の魅力はなんだと思いますか?
街の “厚み” だと思っています。
お「あつみ、 ですか。」
はい。今、例えば人口が増えている全国の地域はニュータウンのようなところが多いんですが、宇都宮っていうのは北関東最大の都市であり、その規模の都市だからこそのやっぱり街の厚みがあると感じます。
それは歴史がある中心市街地だったり。でも、そういった昔の建物なんかはだいぶ少なくなってしまっていますけど、それでも昭和の頃の町並みだったり、魅力的な個人店があったり。そういうのって、すぐにつくれるものじゃないんですよね。新しくつくられる町には当然ですが無いものですし、昔ながらの街だからこその良いところだと思っています。こういうものって一度崩れるともう二度と取り戻すことができない貴重なものなんですよね。
なので、そういった意味での街に厚みがあることが魅力だと思います。
また、一度他県に住んでみて戻ってくると、あらためてそう感じますね。
あまり知られていなそうな、好きな宇都宮の場所は?
この藪しんさんがある釜川周辺の”小さな細い路地”とかすごく好きです。歩いて探検して楽しめる路地だと思っています。
お「このお店のすぐ近くにも、例えば車では通れないような路地がありますよね。」
そうなんです。そういう路地なんかを歩いて、こんなとこに店あったのか。みたいなね。ちっちゃなお店があったり、こだわりを感じるバーがあったり、セレクトショップがあったり。
例えば他県からお友達が来たとき、宇都宮のどこにお連れしますか?
やっぱりそれも自分が関わってる釜川エリアを見てもらいたいと思うことはありますね。
例えば、今年の春から中央小学校の北側で本屋さんがオープンしたんです。
お「本屋さん、できたのですね。」
宇都宮市が管理する土地で、有効な活用ができていなかったところを、活動しているまちづくり団体でお借りして、そこに安くコンテナだけ置いて。
そこで本屋さんをオープンしたんです。
お「ああ、あの釜川”沿い”のですね!あれですね、わかりました。素敵な雰囲気の本屋さんですね。」
はい、そうなんです。その本屋だけじゃなく他にも、活動している団体で再生してきた色々な物件がこの釜川沿いにはあるので、そういうところも見てもらいたいですね。
あなたとランチ
今日はどうしてここでランチ?
釜川の清掃活動の前後に、この藪しんさんでよくランチを食べていたので。
ランチメニューについて
スタミナそばですね。お蕎麦に、おにぎりとお肉とサラダが付いているんですよ。
あなたとバリアフリー
バリアフリーにまつわるお話しはありますか。
そうですね、以前、つくば市の副市長をしていたのですが、最初のきっかけはつくばでの学生時代に市長選挙を手伝ったことだったんです。
その方がいまのつくば市長で、当時、障害者の方々と農場を経営してたんです。ごきげんファームという名前の。
農福連携って言いまして、農業と福祉を連携しながら新しい事業を作り上げるっていう、当時として先進的なことをされていたんですね。そういった障害福祉に思い入れのある方なんですけど、その方がよく、「障害は障害者本人じゃなくて社会の方にある」っていう言葉をよく言っていたのが印象的でして。障害は、障害者にあるんじゃなくて、社会の側がちゃんといろんな障壁を突破していかなくちゃいけないっていう、そういう思いをもたれながら活動していたのが、自分としてはそういったところにすごく影響を受けているところがあります。
2024年4月から”合理的配慮”というものが義務化されました。民間の店舗や事業者は、合理的配慮に取り組まないといけない。
お「合理的配慮の義務化、以前聞いたことがあります。たしか、最近施行されたものですよね。」
はい。ですが、それを実際に企業が取り組むための補助みたいなものが、あまり多くの自治体で無いのですよ。先ほどの障害福祉に思い入れのある五十嵐つくば市長の時に、副市長として合理的配慮を支援するための補助金をつくばに導入したんです。それを他の地域もやることが出来たらいいのになって思っていたので、宇都宮でできるといいなと思っています。
お「バリア有りか、バリア無しか。っていったら、バリア無しの方がいいですよね。」
はい。でも、”じゃあ実際にバリアフリー化してください。”ってなった時に、具体的に何をどうすればいいのか分からなかったり、そもそもきっかけが無いと思うんですよね。そんなときに、少し予算があることでバリアフリー化を進めるきっかけになると思うんですね。
お「実際に、つくば市の補助はどういうことに補助があったのですか?それを知ることで、合理的配慮って具体的に何をすべきなのか分かることになりますよね。」
例えば、お店にスロープをつけるときの工事費用だったりです。身体障害者だけじゃなく、例えば聴覚障害の方向けにコミュニケーションボードを用意する費用とか。そういう風に、色々な用途で使われてるものなんですね。
宇都宮はバリアフリーが進んでいると感じますか?
まだまだ進んでいないっていう感覚を持っています。
行政の施設はだいぶバリアフリー化が進んでるんですけど、民間の施設のバリアフリー化っていうと、まだまだ進んでないところも多い。
ですので、繰り返しになりますが合理的配慮をするための補助が必要なんじゃないかなと思っています。
バリアフリー化って、障害者のためだけじゃなくて、高齢の方とか、あとベビーカーを押している方、荷物を運んでいる方とか、結構幅広い方にとって意味があると思うんです。
お「そうですよね、例えばですが、誰でもちょっと捻挫してしまったとして、その瞬間から色々なバリアを目の当たりにしますよね。」
そうです。 だから、バリアフリー化って、現在の障害者の方だけでなく、誰もが必要になる可能性があるってことですよね。だからバリアフリー化には価値があるってことなんだと思っています。
おわりに
はじめて毛塚さんと食事をご一緒させていただいたのですが、気さくに色々とお話しくださいました。
インタビュアーのおのがわが勉強中のバリアフリーやインクルーシブについても色々な知識や体験をお持ちで、とても勉強になりました。
また、藪しんさんの年配の店主ご夫婦とも仲良くお話しされていたのが印象的でした。
毛塚さん、ありがとうございました。
お店について
二八蕎麦 藪しん
住所:〒320-0806 栃木県宇都宮市中央5丁目8−13
撮影協力
記事内の一部の写真を shinichirou suzuki さんにご協力いただきました。ありがとうございました!
撮影機材
Body:SONY α9 III
Lens:fe 85mm f1.8
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